ふるさと内尾の忘備録
 
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■ お天気にまつわる言い伝え


「前の月の28日と、その月の1日がお天気だと、その月一か月は雨が少ない」
と、内尾では言い伝えられています。
たとえば、9月28日と10月1日が晴天だと10月いっぱいは晴天日が多いというふうに。
うそお〜・・と思って最初の頃は話半分に聞いていましたが、この俗説意外と的中しているように感じるので、あながち適当なことを言ってるわけでもないようです。どういう根拠なんだかわかりませんが。
いろいろです。
●ミミズをいっぱい見る日は後で雨が降る
●ツバメが低く飛ぶと雨が降る
●アカバチ(スズメバチのことです)が高い場所に巣をつくる年は大風(台風や強風)が来ない
 逆に低い場所に巣をつくる年は風の強い日が多い
●晩秋に三日続けて霜が降りたら、その年はあまり雪が降らない
●カマキリの巣が高いところにある年は大雪
●へくさんぼ(カメムシ)の多い年は雪が多い(これは全国いろんな所で言われている俗説ですね)
●秋に表向きに落ちている落ち葉が多い年は雪が少なくて、逆に裏向きが多い年は大雪、
●12月が2回ある(陰暦のうるう月のことで何年かに一度まわってくるそうです)年は大雪、ただし初雪が遅い
●月齢が満月に近い夜は雪が積もらなくて、闇夜に近い夜はしたたか降る、、等ですね。
特に雪に関しての言い伝えが多いです。白山ろく広域だともっとあるかもしれません。
昭和38年の豪雪の時には、内尾は完全に孤立し自衛隊のヘリで物資を運んでもらったという記録が残っているくらいの豪雪地において、
積雪量のことは生活に大きく影響を及ぼす関心事であったからでしょうか。
テレビもインターネットも気象衛星もなかったアナログな時代、お天気を予測するには
主に経験と勘を頼りに、法則を見出していたのだと思います。
経験値の高いじいちゃんばあちゃんは、風の向き一つでわりと正確なお天気の予測ができます。
きっと現代人よりもずっと五感は冴えわたり、昔の身体能力もハイスペックだったはず。
今ではもう昔のことを話してくれる人も少なくなりましたが、
いろいろな機会ごとに昔を知る人に話を聞くを楽しみにしています。
何やいねそれ?と思う迷信に近いものから、なるほど!と思うものまで、その様々な内尾の言い伝えを見聞き検証して「へー面白い」と思っているのは、たぶん私だけかもしれませんけど。